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季節の味覚「イチジク」

日付 2021年9月20日

どうもこんにちは、米谷です。

処暑も過ぎ、9月に入って涼しくなってきたと思ったら、週末はまた暑さがぶり返してきましたね☀️

前に夏の味覚で桃をご紹介しましたが、尾道の晩夏の味覚といえば、やはりイチジクでしょう。

私の家の周りにも小規模なイチジク農家さんが沢山あって、8月の終わり〜9月中は甘い香りが漂っています。

イチジクは漢字で「無花果」と書く通り、外側から花が見えず、実の中に花ができるのが特徴的ですね🌼

イチジクの実の中にあるプチプチが花なので、私達はイチジクの花も食べているという訳ですね。

柔らかくて甘い実の中に、プチプチとした食感があって、独特な青臭さもイチジクならではの良い所だと思います。

イチジクといえば、古代エジプト神話で「生命の木」とされるほど古くからあって神聖な樹木です。

イチジクの木の間から、毎朝太陽神ラーが出てくるそうです。

古代エジプトでいうイチジクの木は「シカモアイチジク(エジプトイチジク)」で、日本で食べられているイチジクとは

少し異なりますが

旧約聖書、アモスやルカの福音書でもシカモアイチジクは何度か登場していて、紀元前からイチジクは人間にとって

大切な木だったことが伺えます。

とはいえ聖書に出てくるイチジクの木は、その実を食べるというより、棺などの材木として活用していた節があります。

木材のシカモアといえば、ギターやバイオリンに使われる「ホワイトシカモア」が知られていますが、

こちらはカエデ科の樹木で、また別ものです。

 

ちなみに尾道でよく見られるイチジクは「日本イチジク」で、関東の方でよく見る大きな「西洋イチジク」とは少し異なります。

品種名では「蓬莱柿(ほうらいし)」といって西洋イチジクより小ぶりで、足が早いので長期保存に向かないのですが、

そのぶん甘みが強いです。

西日本では蓬莱柿が主流らしいのですが、まだ食べたことのない方は是非ご賞味を!!

イチジクの生食は日本独特の文化だそうですが、だからこそ季節を味わう価値が高まりますね。

そういえば、イチジクを乾燥させたドライイチジクは昔は整腸剤として利用されていたそうです。

薬にもなるイチジク!、食物繊維や鉄分、カリウムなどその他の栄養価も高い優秀な果物です。

 

イチジクは馴染みの深い樹木なので、うんちくは尽きませんが、今日はこのあたりで👋

 
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